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【法政大学総合講座「沖縄を考える」】
4回目の今日は「戦後70年の沖縄と『島唄』の役割」というテーマで講師は敬愛する宮沢さん。大学講座の一コマで、学生や一般の人を相手に、MIYAの口から何が語られるんだろうとかなり興味津々でした。 MIYAと沖縄音楽との出会いのエピソードから始まり、ひめゆり平和祈念資料館で沖縄戦を体験されたひめゆり学徒隊の方のお話を聞いて『島唄』が生まれたこと、この歌に込めた本当の意味というのを、歌詞を朗読しながら対訳のように、初めてMIYAの口から説明を聞くことのできるとても貴重な機会でした。 ひめゆり資料館で初めて沖縄戦を知ったMIYAは、誰が集団自決に追い込んだのか、県民の4人に1人が命を落とすような結果を招いた責任は誰にあるのか、どうして学校教育で正しいことを教えることができなかったのか、そして、自分が知らなかったことに対する怒りを感じ、平和への願いを込めて、先の元ひめゆり学徒隊の1人のおばあさんに捧げるためにこの曲を作ったという。そうして沖縄限定で発売された『島唄』だったけれど、沖縄戦も知らないウチナーンチュではない自分が歌うことに対して、発表前から批判を受ける予想はあり、発表することに躊躇いも感じていたとのこと。反面、こんなにもヒットすることは予想しておらず、反響が大きかった分だけ批判も相当多かったという。正直『島唄』を歌いたくない時期もあったし、沖縄に行きたくない時期もあったとか。(確かに当時の沖縄でも批判の声は多く、これだけ沖縄のことを想って作った本人にとってのショックは相当なものだったと思う。) また『島唄』に込められた意味をしばらく語ってこなかった理由のひとつとして、発売された1992年、時代はバブルで、皆が浮かれている頃に戦争の歌なんて意味を説明しても誰も聞いてくれるような雰囲気ではなかったと話していた。(日本という国とレコード会社の事情もあり、暗黙の中で多くの圧力もあった、と初めて聞く話も…)それから時代が変わって、援護してくれる人たちが現れ、あちこちで島唄にまつわる話を耳にするようになり、今は少しずつ自分の口でも話すようになったのだそう。 講義の後半、三線ひとつで『島唄』を歌った後、「島唄は琉球音階で作ったけれど、“ウージの森で歌った友よ ウージの下で八千代の別れ” という、防空壕での自決を歌ったBメロ部分だけは『誰がそうさせたのか』という思いから、どうしても琉球音階では作れずに日本音階にした」という作曲時の強いこだわりも初めて本人の口から聞けたことに、改めてその想いの深さを感じました。 最後に「いまだに沖縄では戦争が続いています、終わっていません。辺野古の問題、地中に眠る沢山の不発弾、、沖縄の人たちはオスプレイが怖い、軍事施設が怖いということに怒ってるわけじゃない。自分たちの尊厳がずっと押さえ付けられていることに対して怒っているんです」と一段と力を込めて話していた姿がとても印象的でした。また、これからの『島唄』の目的そして叶えたいことは、「この歌をもう歌わなくてもいいという時が来ること、きっとそうなる時が来ることを願います」と穏やかな表情で語ってくれました。 沢山の大学生が聴講していたけれど、これからの日本を担っていく彼らのまだ柔らかいであろう頭と心に今日の講演が少しでも響くものであったらいいなと思います。 もちろん、戦後70年の今年、出来るだけ沖縄に関わる形で歴史と平和を考えていきたいと思っていた私にとっても大変意義深いイベントでした。
by ocean51tf
| 2015-05-01 23:30
| Respect MIYA!
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