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「世界がもし100人の村だったら」という番組を観た。
TVをつけた瞬間「物乞い」という言葉が耳に入り、ちょうど一冊の本を読み終えたばかりの私の視覚に「物乞い(をする子供)」の現実の姿が強く飛び込んできて釘付けになった。 その本は「号泣した」という上司に薦められて、いつも冷静なSさんがどんなものに涙を流すのかその心も知りたくて(笑)私も読ませて頂いたけれど、残念ながら涙を流すまでには至らなかった私の心・・・。 乞食の子〔文庫版〕 頼 東進 納村 公子 / 小学館 何よりもまず「物乞い」のイメージがつかないのに困った。意味はわかっても、現実的に“物乞いをしている人”その姿を捉えることが出来ないのだ。想像力の問題かもしれないが、物質的にとても豊かな今の日本で暮らす私達にとって、「物乞い」に遇うことは多分ない。日本でも年々増加傾向にあるというホームレスだが、普通の生活を送る私達と彼らとは一線をなし、互いに近づくこともないから、コミュニケーションをとったり、接点をもつことは殆どない。-この無関心がいいのか、実はとてもいけないことなのではないか、急に疑問を感じ始めた。世界一の経済大国アメリカでもホームレスや社会的に弱い立場に置かれた人達が道行く人に「お金」を求めている姿は普通に見かける。これがいわゆる「物乞い」だったのかと今更ながら再認識するのだけど、私は道行く人達の中に彼らに接する人が普通に沢山いることにいつも感心してしまう。私はなぜか「怖い」という感覚があって、近づくどころか目を合わすことも中々できない。自分の小ささを痛み知る瞬間だ。 とにかく、日本はおそろしく豊かだ。 豊か過ぎて、私はこのまま日本にいることに少し不安と疑問を感じたりする事がたまにある。 世界にはストリートチルドレンと呼ばれる子供達が沢山いる。 ただ、「生きる」為に物乞いをする子供たち。 学校に行けない子供たち。 朝から晩まで働くしかない子供たち。 ガーナのカカオ農園でカカオの木に登って実をもぎ取るのはすべて子供達がその働き手らしい。 -初めて知った。わずか10歳前後の彼らのおかげで私達はチョコレートを食べることが出来る。 痩せ細った身体に自分の体より何周りも大きい破れたTシャツを着て、アフリカの過酷な環境の中でひたすらに汗を流し、一生懸命カカオの収穫作業をしている。 しかも、彼らはこれがチョコレートになることを知らないし、勿論口にしたこともないという。 その過酷な労働の後にひとかけらでも食べさせてあげることができたらどんなにいいかと思った。 贅沢な日本は今空前のカカオブーム。カカオの割合を増やしたチョコレートがかなり売れてるようだけど、その何%が彼らに還元されるのだろう?というか、きちんと還元できているのだろうか? 例えば、(私が個人的に支持している)ロッテ社はその原産国に対して何か特別なアクションは起こしているのかな?「ガーナチョコ」を売り出してるくらいだから、フェアトレードくらいはやってるかな?コーヒーも同じく、私達が口にする嗜好品の原料が摂れる国は豊かではない。こういった国に暮らし、働き手となってる人々に私達の方からもっと還せるものはないのか、そんなことを考え行動できる仕事ができたらどんなにいいかと思うことがある。 (そんなことを考えると、軍事費にかけるお金がとてつもなく愚かに悲しく思えてしょうがない。) 私は「乞食の本」を読んで涙は流さなかったものの、まず身近なことで考えた結果、捨てようと思っていた衣類を"JRCC"(NPO法人)を通じて救援物資として送ることに決めた。そんな心の変化がうまれただけでもよかったかなと思う。私もせっかく生まれ、生きているのだから、自分の知らないところで困っている人の役に少しでも立てれば幸せだ。 -捨てるのはただ。送るには送料を負担しなければならない。 正直少し躊躇う気持ちもあったけど、自分の要らなくなった服を本当に必要とし、大事に着てくれる人が海の向こうに沢山いるのなら、喜んでくれる顔を想像できた方がいいなと思った。 TVで見る子供達に涙し、今回の件で自分の心がまた渇きつつあったことにも気付いた。 いつもその繰り返しの自分も本当に甘く思う。現実の生活は平和ボケ一色になりがち。 豊かな国で暮らしているのも楽じゃないけど、私達が動かないことには始まらないことが世界には山ほどあることはしっかり認識しておく必要があるんだな。-無駄な贅沢はもう控えよう(戒)。
by ocean51tf
| 2006-06-04 00:51
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