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今年1月から2月にかけて、ポーランドやロシアなど6カ国をツアーでまわった。
ポーランドでは行きたい場所があった。ユダヤ人に対する大量虐殺で知られるアウシュビッツ強制収容所。虐殺は人類が犯した信じがたい行為だが、わずか60年前の現実だ。今に生きる僕らもその“影”を引きずっているのかもしれない。そんなことを思いながら仲間とバスで収容所に向かった。 ポプラがきれいに植えられている道を通って、犠牲者の遺留品が展示されている建物に入った。目に飛び込んできたのは、焼却炉、後でカーペットにされたという髪の毛の山、眼鏡や靴、身障者の義手や義足・・・。 中でも衝撃を受けたのは、所有者の名前が書かれた大量のかばんだった。ナチス・ドイツはユダヤ人を収容所に入れる際に、名前を書かせることで「生きて帰ることができる」と思わせて暴動を抑えたという。人類の狡猾な知恵に身震いがした。 アウシュビッツでは、展示品の説明は最小限に抑えられていた。でもそのことがかえって、無言の、むき出しのメッセージを僕らに突きつけてくる。 重いコートをはおった周りの見学者はみな押し黙って建物内を歩いている。まるでぼくら自身が収容されたかのように。 ふらつくように建物から外に出た。冬の日差しがまぶしく、「今、生きている」ことを実感させてくれた。ぼくらは音楽でどんなメッセージを伝えられるのだろう。バスに戻ってからも考え続けた。 【出典:朝日新聞 2005/8/23】
by ocean51tf
| 2005-08-23 00:00
| Respect MIYA!
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